海外に住んでるのに英語が話せない3つの理由
何年も海外で生活しているのにも関わらず、いつまで経っても英語が話せない日本人は多く、10年以上住んでいても片言の会話しかできない人もいます。
店で買い物をするときにも困ってしまったり、銀行や病院などでのやり取りに苦労したり。
ネイティブ以外の他の国から来た別の外国人は数カ月しかその土地に住んでいないのに素早く英語を習得して不自由なく生活していたり、現地の企業で働いたりアルバイトを始めたりして溶け込むケースが多いですが、日本人はいつまでも生活に馴染めずいる人もいます。
一方で、留学さえすれば英語が話せると思っている人も少なくはありません。
英語が話せるようになりたくて、高額な留学費用を投じて海外に留学する人にとっては、重大な問題になります。
ここでは、留学して有意義な時間を過ごす為に、長年海外に住んでいるにもかかわらず英語が話せない状況がなぜ起こってしまうのか。
その原因を考察して、意識しておくべきことを考えてみたいと思います。
目次
劣等感は持たなくていい
日本人は現地のネイティブに対して偏見や劣等感を抱いている人が多いようです。
外国に住んでいても現地の人とコミュニケーションを取ろうと努力したり自分から進んで何かを始めたりすることは、最初の内はできるのですが、話せなかった経験がどんどんハードルを高くしていきます。
ちなみに、外国にいても日本人同士のコミュニケーションで過ごすことは簡単です。もう少し話せるようになってからネイティブと話せばいいと思ってしまい、徐々に日本人会やグループを作って自分たちだけで生活してしまう人もいます。
そうなれば、当然ながら、現地の人と会話をする機会がないので、いつまでも英語を話せない状態が続き、会話力が一向に上達しないまま気づいたら何年もたっているのです。
たとえ、それが語学留学だとしても外国人の生徒と友達になろうとしないで日本人で同じ学校から来た生徒とばかり一緒にいたり、日本語で話したりメールを書いたりする人もいます。
英語を話せるようになるために留学を考えている人には信じられないかもしれませんが、決意していてもそうした傾向になってしまうこともあり、それくらい言葉の壁は大きいのです。
それでは、何のために留学したのかわからないくらいです。
なぜ話せなくなるかという理由を考えると、ひとつには、話せない=劣等感 という心理状態があります。
劣等感が募ってくると、話すことにかなりのエネルギーを使うようになり、日本語ので生活がより気持ちよくなります。
食事をするにも日本人が経営している和食の店を探すことも可能なので、日本語でも困りません。
日常生活を全て日本語で行ってしまえば、当然ですが、何年経っても語学力が伸びるはずがありません。
会話力を上達させるためにはとにかく話すことが大切なので、海外に住んでいても、
意識して英語を話す機会を増やさなければ、日本にいるのと大差がなくなります。
控えめなのは日本人の美徳でもありますが、残念ながら、英語学習には邪魔になることもあります。
海外で正しい文法で英語が話せなくても、決して劣等感を感じる必要はありません。
チャレンジしていることが偉いと自分に言い聞かせ、どんどん自分の思いを英語で表現するチャレンジをしていきましょう。
モチベーションが低い
たとえば、夫が日本企業の海外支社で勤務していたり、外資系の企業で働くことになって、
家族みんなで外国に転勤になることがあります。
夫は職場で現地の同僚と話したり英語を使ってビジネスをすることになるので
ネイティブ並みに会話ができるようになります。
また、子供も現地で学校や幼稚園に通うことになり、バイリンガルに育つなどのメリットがあって将来役立つほか、
若ければ若いほど語学力が上達するスピードも速いので意外と簡単に会話能力がアップして現地の友達もたくさんできます。
何年も海外にいて英語が話せないよくあるケースは、夫の都合で一緒に移住した妻です。
この場合、ほとんどの人は同じ境遇の妻同士で集まってグループを作ってしまうことがあります。
日本の生活でも想像できると思いますが、学校に通ってなかったり、仕事をしていなかったりすると、
何かしらのコミュニティに参加しなければ、他人と込み入って話すことはありませんよね。
それと同じで、特に語学を習得するための海外生活ではないので、
学習に対するモチベーションも高くはなく、
現地の人と交流するチャンスを見過ごしてしまっているケースがあります。
夫に同伴してパーティーなどに出かけても日本人の参加者と一緒にかたまってしまうので
英語を話す機会を逸してしまい、自分から話しかけること少なくなりがちです。
もし話しかけられることがあっても片言の挨拶程度しかできず相手に呆れられたり、発音が悪くて理解してもらないこともあります。
そうした経験がさらに拍車をかけ、ネイティブとのコミュニケーションを遠ざけてしまうようです。
日常生活でも日本人駐在員だけが住む社宅などで暮らすこともあり、同じマンションの日本人と毎日集まってお茶をしたり、日本語メニューのある店を選んで出かけたりできます。
日本人が多い地域では、お店にも日本人を対象にしたサービスの需要があるため、日本人が経営している美容院や病院などを調べてから行くことができ、海外に住んでいても全ての用事が日本語で片付いてしまいます。
何年も外国暮らしをして帰国しても、渡航前と英語のレベルが全く変わっていなくて、
せっかく留学のような有意義な経験ができるチャンスを逃してしまいます。
留学する人は話せるようになるために行くのでこのような状況に浸ってしまうことはないかもしれませんが、
学校以外の普段の生活では、さほど英語を話す機会はないのです。
意識しないといつの間にか英語が上達せずに留学期間が終わってしまいます。
留学前の準備の程度にはよりますが、話せない人が1年留学した場合、意識して話すようにしても、
ちょうど少し話せるようになってきたのに。。という段階で、日本に帰ることが多いようです。
語学留学は高額でもあるので、しっかり準備の英語学習力を見につけ、現地では語学学習に対するモチベーションを確認、維持しながら効果的な留学ができるようにしないと費用対効果は高いとは言い切れません。
文法にこだわりすぎる
アフリカやアジアなどから来る外国人は現地で数カ月生活するだけで自然に言葉を習得してネイティブ並みのスピードで会話をしていますが、よく聞くと単語や文法があやふやで片言の英語を話している人がたくさんいます。
彼らは正しい文法で話さなければいけないという日本人独特の考え方がないので、
たとえ片言でもとにかく会話を成立させようと身ぶり手ぶりで恥を捨てて会話に挑戦しています。
日本人は学校で文法を細かく習うので間違えてはいけないという考え方が浸透していて、完璧に単語を覚えるまでは会話ができないと思っていたりミスをするのが恥ずかしくてなかなか話すことができない人が目立ちます。
英作文や論文などでは文法が大切ですが、日常会話ではネイティブでも間違えた文法で話している人もたくさんいるので、気にし過ぎるのは禁物です。
大切なのは自分の言いたいことを相手に理解してもらうことなので、
中学英語程度の簡単な単語を使って短い文をつなげるだけでも十分です。
発音が悪くて言いたいことを理解してもらえないこともよくあります。
日本人はカタカナ読みの和製英語をそのまま会話に使ってしまい、相手にわかってもらえないケースが多いので、ネイティブの正しい発音を覚えるよう心がけることが大切です。
せっかく外国に住んでいるなら発音を聴く機会はたくさんあるので普段からテレビやラジオの音声を聴いてみたり、周囲の人の発音やアクセントを音楽のような感覚で聞き流していればいつの間にか正しい発音が理解できるようになります。
文法が多少間違っていても、発音がおおきく間違っていなければ単語は理解してもらえることも多いです。
このように、英語を話すことを継続していると、間違った文法でも多少はコミュニケーションがとれるようになり、
ネイティブと話すこと自体には慣れてくるものです。
まとめ
英語がちゃんと話せないことに、劣等感をもたず、モチベーションを維持して、まずは、文法を意識しすぎずに英語を話す。
これを継続すれば、多少はコミュニケーションが取れるようになります。
さらに、近所に住むネイティブをお茶に誘ったり、日本人以外が経営しているお店でサービスを受けたり、日本語のテレビやインターネットを少なくして毎日耳や目を外国語に慣らしていけば少しずつスキルアップしていくことができます。
海外に住んでいるのに言葉が話せないようでは生活の楽しみも半減してしまうので、
殻を破る努力をして日本人は英語ができないと言われないようになりましょう。
その次に乗り越えるべき壁がブロークン英語からの脱却です。
別記事で書きたいと思います。
関連リンク
長年海外にいるのに話せないって。。そんなことあるの?https://t.co/haMbXPK6M7
— ycs-cp.com (@ycscp_com) 2018年1月29日