英語学習で無駄な時間とお金をかけないために「英語を話す」ということについて考えてみます。
目次
あなたは日本語が話せる?
いきなり『上から目線』のタイトルで申し訳ございません。
『英語が話せる』、とはどういうことか、日本語でイメージしながら考えてみたいと思います。
まず、ご自身に問いかけてみて下さい。
自分は日本語が話せますか?
この記事を読んでいるほとんどの方は、
『はい』と答えるでしょう。
それでは例えば、
ある商品の営業になったと想定して、その商品の良さをお客さんに伝えて下さい。
と言われたらどうでしょうか?
日本語は話せるけど、営業トークはできない。
経験がないからなど、躊躇する方も多いかと思います。
日本語は話せる、でも、営業トークはできない。。
営業トークができないという人が、商品の良さをお客さんに伝えられるようにならなければいけない状況になったら、必要なことは何でしょうか?
ひとつは商品に関する知識の習得です。
まず、商品に関する知識がないと答えられません。
そして、もうひとつは、営業トークするための練習です。
話す内容をまとめて練習しておかないと話せなくなる可能性があります。
しかし、この2つがあれば、概ねできるようになります。
小学生ならどうだろうか?
それでは、同じ質問を、日本人の小学生に置き換えて考えてみましょう。
おそらく、返ってくる回答は同じですね。
日本語は話せます。
だけど、営業トークはできない。。
できなくて、当然です。
もし、その小学生たちが、営業トークしなければいけないとしたら、できるようになるため必要なことは何でしょうか。
これも同じです。
ひとつは商品に関する知識の習得。
そして、もうひとつは、営業トークするための練習です。
この2つがあれば、実際に売れるかどうかは別として、営業トークはできます。
お客さんの質問に対しても、商品の『知識』さえあれば、多少失礼な言い方になってしまっても、きっと受け答えできます。
また、お客さんが、ちょっと意地悪をして、営業と関係ない世間話をしたとします。
僕はいつからこの仕事してるの?
好きなスポーツはなんだい?
多少話し方に稚拙さがありますが、そんな言葉のキャッチボールも、なんなく普通に受け答えができるでしょう。
結局は、知識と部分的なトレーニングで十分に対応が可能なのです。
(ものが売れるかどうかは別次元です。)
英語で考えてみる
それでは、英語に置き換えて、考えてみましょう。
英語でこの商品の良さをお客様に伝えて下さい。
と言われたことを想像して下さい。
ここでは、ある努力家の一人が英語で商品の良さについて、伝えようとする過程を考えてみます。
その人は、おそらく必死に
商品に関する知識の習得と営業トークするために、徹底した練習をするでしょう。
その人は努力家ですので、徹底した練習を完遂しました。
きっと、その人は練習した営業トークを、まるでネイティブかのようにスラスラと話す事ができます。
しかし、問題があります。
話しが一方的なのです。
なぜなら、質問されたら回答に困る可能性が高いからです。
覚えた商品に関する情報についてなら回答できます。
でも、話しの話題が違う方に展開されたらどうでしょうか?
以下のような感じです。
お客様
『そういえば、こないだゴルフに行ったけど天気できもちよかったよ。君はゴルフは好きか?(ネイティブ英語)』その人
『はい、私もゴルフは好きです。(簡単な英語なので英語で即答)』お客様
『私はあの景色の良さが好きだね。それにゴルフは一打一打が全て自分の責任だからね。本当に深いスポーツだよ。君はなぜゴルフが好きなんだい?(ネイティブ英語)』その人
『やはり、どこに飛ぶかわからない難しさが、たまりませんね。失敗すればするほど、どんどん練習したくなります。やはり、努力の結果、スコアが少しずつ上がっていくのが嬉しいです。(と、すぐに話したい事が頭に浮かぶが、英語にできない。。)』
自分の伝えたい意味を表現する英語を、一生懸命考えているうちに、言葉のキャッチボールはアウトです。
こういうことは、良く起こります。
経験ある方もいるのではないでしょか。
あとで考えたときに英語が出てきて、
「こう言えば良かった。。」
というパターンです。
しかし、この場では、この努力家の人は、ハトが豆鉄砲を食ったように一気に黙ります。
その人はゴルフ好きで、話したいことがたくさんあるのにも関わらずです。
もし、ネイティブの小学生でゴルフ好きなら、多少稚拙さがあったとしても、話したい事をどんどん話すでしょう。
部分的な能力なんだ
なぜ、努力家のその人は大切なコミュニケーションの機会を失ってしまったのでしょうか。
極端な例ですが、日本に存在する、多くの英会話学習は、この英語で営業トークの例と同じ過ちをしています。
部分的なこと、限定的にしか利用できない英語学習に、多くの労力と時間をかけている。
と言うことです。
日本の英語教育が誤りと言っているわけではございません。
覚えたことはスラスラ言える。
しかし、少しでも話しの話題が変わると対応できない。
英語を話すということを正しく理解していないだけなのです。
例えば、医療に関して無知の日本人が、日本語で行われる医者の会議に参加して何も言えない。
これは単純に知識がないからです。
でも、その人が日本語が話せないわけではありません。
しかし、上の例で英語の営業トークを徹底的に練習した人は、一見スラスラと英語が話せているようですが、実は本当の意味では英語が話せない人なのです。
基礎構造が大事
ドクター木下の説明を紹介したいと思います。
「英語の基礎構造」の習得なしでは、本当に話せるようにはなりません。
この「基礎構造」は、幼少期に母国語として身に付きますが、英語が母国語でない人は、13才以降ただ英語漬けになるだけでは脳の中に「基礎構造」は確立されず、又応用英語も身につきません。
引用:英語の基礎構造を作る
つまり、問題点は何か。
ズバリ、日本人は基礎構造を作っていないのに、応用英語の知識を習得しようとしているということです。
『英語が話せる』とは、ある特定分野の事を話せるようになることでなく、話題が変わっても、時制が変わっても、自然と英語が話せるようになる状態をいいます。
英語を話す能力は、知識の習得なのではなく、正しいトレーニングによる英語基礎構造の習得なのです。
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相手の言っている意味はだいたい分かるのに。
次回は、聞流し英語についての予定です。
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