英語が話せるようになった今だから分かる「初めから取り入れるべき3つの勉強法」
英会話は独学で身につけることができる。
これは本当です。もちろん、英会話スクールに通ったり、留学したりすることも大いに効果があるのは確かですが、そもそも独学でもできることだということを忘れてはいけません。
英会話は、皆さんが思っているほど難しくはないのです。
独学で英会話を身につけることができた人はたくさんいます。その誰しもが「この勉強法はとても意味があった!」と思う具体的な勉強法を何かしら見つけています。今回は、英語が話せるようになった人が口を揃えて言う、「初めからやっておくべき3つの勉強法」についてお話していきたいと思います。
目次
シャドーイングを利用した発音強化
英語がある程度できるようになってくると、必ず気になり始めるのが英語を話すときの「発音」と「流暢さ」です。ある程度できるようになる前から気になってはいても、目先の勉強を優先したいがためについつい後回しになりがちなのがこの部分です。
そもそも、日本人は英語の発音が苦手です。これはなぜかと言うと、日本語の音には存在しない音が英語にはたくさん存在するからです。例えば、「R」の発音や「L」の発音は代表的なものですが、これ以外にも「TH」の発音や「V」の発音など挙げればキリがありません。これらの発音は聞いて理解することができても、なかなか自分で正しく発音することができるようにならないものです。
そして、発音だけでなく英語特有のアクセントや文章の読み方にも慣れが必要です。
I forgot to → アイフォガットゥ(フォガットとトゥがくっついて聞こえます)
in there → インネア(のように聞こえます)
このような言い方は、慣れると自然にできるようになりますが、慣れないうちは単語単語で切り離して読んでしまうため流れが悪く、聞き手からしてみれば「流暢さに欠ける」という印象になってしまいます。これを防ぐためにやるべきことは「シャドーイング」です。
シャドーイングのやり方
英語音声とそのスクリプト(読み上げられる英文を文字で起こしたもの)を準備します。これは英語のレベルにもよりますが難しすぎると大変になるため、ある程度理解しやすい難易度のものを選ぶのがコツです。目安としては6割程度は聞くだけで理解ができるようなものがおすすめ。
その音声を再生して、それにかぶせる形で追いかけて口に出してスクリプトを読み上げていきます。要は、再生されている音声を真似しながら発声していくということですね。初めは難しく感じるかもしれませんが、続けていくうちにコツがつかめてきます。
シャドーイングの効果
シャドーイングを日々行っている人は、確実に英語を英語っぽく話せるようになっていきます。日本人がいつまでも「日本人っぽい英語」しか話せない理由のひとつは、シャドーイングを取り入れている人が圧倒的に少ないからです。それくらいシャドーイングの効果は大きく、初心者の段階から取り入れておくべき勉強法のひとつなのです。
中学生レベルの参考書を使った文法強化
英語を話すときには、文法のことなんて気にせずとにかく喋りまくることだ!というような考え方があります。ですが、これはおすすめできません。なぜなら、遅かれ早かれ文法は必ず勉強しなければ先へ進めませんし、文法のルールを理解してしまうことで、会話力は飛躍的に伸びていくからです。
例えば、以下のような英文があるとします。
I got my passport renewed. (パスポートを更新してもらいました)
この文章はrenew(更新する)という動詞と、getという動詞が2つ含まれているので、ちょっと慣れなければ分かりづらいものです。でも仕組みが分かれば非常にシンプル。
I had my car fixed.(車を修理してもらいました)
これと同じことですよね。結局同じ文法のルールにのっとって作られている文章なので、ひとつ理解できればいくらでも応用できてしまいます。ですが、文法が理解できていなければ応用もできませんしそこから広がっていくことがないのです。
中学生レベルの文法を一通りおさらいする!
そこで絶対やるべきなのが、中学生レベルの英文法の復習です。独学で英語を学びたいなら、これは絶対に外せません。なぜなら、中学校で習う英文法が理解できていれば、日常会話に困ることはないからです。
本屋に行くと、中学生レベルの文法を網羅する参考書は山のようにあります。参考書選びは人それぞれ好みもあることでしょうし、どれを選んでもかまいません。大切なのは中学英語のレベルのものを選ぶこと、これだけです。参考書を入手したら、あとはやるだけです。文法の勉強はちょっぴりつまらないかもしれません。ですが、ここで頑張っておくと後がものすごく楽になります。
洋書もしくは英語ブログを使った読解力強化
読むことは英会話の勉強においてそれほど注目されない部分ではありますが、実は結構大切です。英会話の独学を続けていると、伸び悩む時期を必ず経験します。ぐんぐん常に上達していくなんてことは基本的にありません。この伸び悩みの時期においては、何か必要な要素が欠けているケースが多く、それが何かを考えなくてはなりません。
そして、独学である程度進めてきた人にありがちなのが、「読む」量が足りていないという問題です。会話ですから、英会話の勉強においては聞くことと話すことは皆一生懸命やるものですよね。ですが、読んでいるかと言えば「そういえばあまりやっていないな」と感じる人が圧倒的多数です。
なぜ「読むこと」が大切なのか皆さんはお分かりでしょうか。それは、読むことによって「目で見た文章を記憶に焼き付ける」ことができるからです。目で見た文章は耳で聞いた文章と全く違うかたちで頭に残ります。頻繁に読書をする人は話をするのも上手であることが多いのですが、これは目で見て記憶した文章が多い人ほど、長文を英訳することに長けているからです。
読解力を強化する方法とは
日ごろから英語を読む、ということをしていない人は、まず何でも良いので毎日少しでも英文を読む習慣をつけましょう。読書が好きではない人なら、英語で書かれたブログでも構いません。1日5分程度でも英文を読むことができれば、そこで語彙力も文章力も養っていけます。
本を読むのはもちろん、自分の興味のある分野について書かれた英文記事を読むことにより、「この単語知らないな」と思ったらその場で調べることもできます。しかも、普段リスニングやスピーキングの中ではうやむやになりがちな冠詞(a,the)や前置詞(on,in,atなど)にもっと意識を向けることができます。読むことを習慣づけることで、正しい英語が話せるようになっていくのは確実です。早めの段階から始めておきましょう。
まとめ
話すこと、聞くこと、書くこと、読むこと、この4つは結果的には全て網羅する必要があります。英会話をマスターするなら、全てをバランスよく伸ばしていく方が全体的な英会話レベルは上がりやすくなります。ついつい会話の部分に気を取られて、細かな文法や読解力、英語ならではの発音は後回しになりがちですよね。きっと皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。
今英会話の勉強をはじめたばかりの方、これから英会話をスタートしようとしている方、ぜひここで紹介した3つの勉強法を早い段階で取り入れていきましょう。後回しにしても、必ずやらなければならないときがやってきます。効率よく英会話をマスターしていくためには、この3つの勉強法を全て初めから取り入れるのが一番ですよ!